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薬と健康の豆知識

現在勤務している福岡の薬局では、患者様向けに薬袋の裏面に薬や健康に関する情報を載せており、その作成を担当しています。 自分で調べた情報は患者さまに相談を受けたときに役に立ったりします。その一部を紹介します。

夏風邪と冬風邪は違うの?

薬局 福岡 風邪

風邪の80〜90パーセントはウイルスの感染が原因で起こりますが、そのウイルスの種類は200種以上あるといわれます。多くのウイルスは寒くて乾燥した環境を好むため、冬に風邪やインフルエンザが大流行しますが、中には、暑くて湿度が高い夏の環境を好むウイルスもいます。エンテロウイルスやアデノウイルスがその代表で、胃腸障害を伴うことが多い夏風邪の原因となっています。


○夏風邪の対策・予防法

・室内をクーラーで適温適湿にする。(冷えすぎに注意し26〜28度)

・お腹にはタオルケットをかける。(お腹の腸の動きを低下させないため)

・睡眠を十分にとる。体力をつけ免疫力の低下を防ぐ。


通常、風邪をひくと入浴はよくないですが、夏風邪ウイルスは皮膚に付着しやすく、特に汗ばんだ皮膚に付着している場合があるので、風邪の症状が軽く、熱が無いときはお風呂に入ったほうが良いと言われています。

健康のために歩こう!

薬局 福岡

近年、健康維持のために行う運動として、ウォーキングが人気を集めています。


○ウォーキングの効果
・代謝の活性化…血流や脂肪燃焼を活性化し、新陳代謝を良くします。
・体を丈夫にする…骨や筋肉の衰えを防ぎ、体を丈夫に保ちます。
・リラックス効果…精神的な緊張を取り除き、気分転換をする効果があります。
・脳の活性化・・・自分で歩きながら新しい風景を見ることは、脳の活性化に有効だと言われています。


○正しい歩き方のポイント
 ・あごをひいて、視線は遠くに
 ・肩の力を抜く
 ・腕は前後に大きく振る
 ・背筋を伸ばし、胸を張る
 ・かかとから着地して、つま先で地面をける
 ・歩幅はできるだけ大きくとる


○ウォーキングの注意点
 ・長距離を歩くために自分の足によく合った靴を選びましょう。
 ・急に運動を始めると足を痛めることもあるので、始める前に筋肉をほぐすようにしましょう。
 ・軽い運動なので忘れがちですが、知らないうちに汗をかいていることも多いので意識した水分補給をしましょう。


寒い日の入浴は危険?

薬局 福岡 風呂

寒い冬の冷えた身体でお風呂にドブンと湯船に浸かり、びりびりとした刺激とともに温まっていくのが極楽という人は多いですね。ところがそこにはヒートショックといわれる大きな落とし穴が潜んでいることもあります。


○ヒートショックとは?
ヒートショックとは、急激な温度変化が身体に及ぼす衝撃のことで、血圧の急変動、脈拍数の急増などの症状を引き起こします。
高齢者や高血圧の人にとっては、心筋梗塞や脳血管障害などにつながり、命取りになりかねません。


○ヒートショック防止のために
・寒い時期は脱衣室・浴室を十分温かくしておく
・風呂の温度は低めに設定する
・高齢者や高血圧の人は一番風呂を避ける
・入浴直前に降圧剤やアルコールは飲まないようにする
・まず、かかり湯をする
・全身浴よりも半身浴にするようにする


ヒートショックによる死亡者数は年間約14000人で、これは交通事故死者の約3倍です。高齢者や心臓病の人が入浴中は家族が時々声をかけチェックするようにしましょう。


骨粗鬆症を予防しよう!!

薬局 福岡 骨

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。骨の新陳代謝は女性ホルモンの影響を受けるため、圧倒的に女性に多い病気です。現在、介護が必要となる原因の約10%が「転倒・骨折」によるもので、骨粗鬆症は寝たきりのリスクも高めます。


○ヒートショックとは?
ヒートショックとは、急激な温度変化が身体に及ぼす衝撃のことで、血圧の急変動、脈拍数の急増などの症状を引き起こします。
高齢者や高血圧の人にとっては、心筋梗塞や脳血管障害などにつながり、命取りになりかねません。


○どんな食事に気をつければいいの?

骨粗鬆症の予防に特に重要なのはカルシウムの摂取ですが、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨が作られるのを助けるビタミンK、タンパク質も意識して摂取するようにしましょう!
・カルシウムを多く含む食品:牛乳、乳製品、小魚、干しエビ、チンゲン菜、大豆製品など
・ビタミンDを多く含む食品:サケ、ウナギ、サンマ、イサキ、カレイ、シイタケ、キクラゲなど
・・ビタミンKを多く含む食品:納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、キャベツなど


○適度な運動を習慣に!
適度に日光に当たるようにすると、骨の吸収を良くするビタミンDが活性化されるので、外でのウォーキングなどを毎日続けることが、効果的です。運動により筋肉が鍛えられると、転倒・骨折の防止にもつながります。
ただし、自分に合った運動を心がけ、無理をしないようにしましょう!


冷え性について

薬局 福岡 冷え

○なぜ女性に冷え性が多いの?

女性が冷えやすい理由は筋肉量や女性ホルモンの関係から冷えやすい体の構造になっているためだといわれています。
また、薄着のファッションやダイエットも体を冷やす大きな原因です。


○体温が下がるとこんなことが・・・
体温が下がると体内のさまざまな化学反応を促進している「酵素」のはたらきが低下します。
体温が1度下がると、基礎代謝が12%、免疫力がおよそ40%低下するといわれています。むくみ、肩こり、肌荒れ、貧血なども冷え性から起こる症状です。


○冷え性に良い食品は?
・唐辛子・・・辛味成分「カプサイシン」が血液の流れを良くして体を温めます。また高い発汗作用もあります。
・根菜・・・大根、ニンジン、レンコンなどの根菜類は体を温める作用があります。その中でも生姜は体を温める代表的な食品です。
・にんにく・・・血液の流れを良くする作用、毛細血管を拡張させる作用があります。
・発酵食品・・味噌、醤油、納豆、チーズなどの発酵食品には体を温め、血液の流れを良くする作用があります。


漢方薬はなぜ食前・食間に飲むの?

薬局 福岡 漢方

漢方薬の中には、有効成分に糖がくっついた「配糖体」と、呼ばれる成分がたくさん入っています。 しかし、糖がくっついたままでは体の中に吸収されません。その糖を切って栄養にしているものが腸内細菌です。

空腹時の食前・食間に飲むと、食べ物の影響を受けず、速やかに腸内細菌のいる腸まで成分が到達し、 腸内細菌のおなかもすいているため、効果が発揮されやすくなると言われています。

お茶類に含まれるタンニン成分、牛乳に含まれるタンパク質などは有効成分の吸収率を下げてしまうことがあるので、水・白湯で服用するようにしましょう。

胃腸が虚弱な方は、空腹時に飲むことで、食欲不振・下痢・胃部不快感などの症状が出ることもあるので、食後服用の方が望ましいとされる場合もあります。

夏野菜を食べよう!

薬局 福岡 野菜

夏が旬の野菜には夏バテに効果がある栄養素がたくさん含まれています。代表的な野菜の特徴を紹介します。


○トマト

トマトは胃液の分泌を促進させるので食欲不振の時は最適で、ビタミンCやAも多く含むため感染症予防にも効果があります。風邪の予防や高血圧、歯周病、口内炎などを治すにもトマトがパワーを発揮してくれます。

○きゅうり

きゅうりには身体にこもった熱を取り除く作用や、アルコールの代謝を促す働きがあり、夏バテ予防・二日酔いに摂りたい食材の一つです。

○枝豆

枝豆にはタンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、食物繊維、鉄分などが豊富に含まれます。 また枝豆のタンパク質に含まれるメチオニンはアルコールの分解を促し、肝機能の働きを助けてくれるため、飲み過ぎや二日酔いを防止する働きがあります。


夏場は食欲が落ちやすく、発汗量も多いので栄養が不足しがちです。旬の野菜を積極的に摂り、夏を乗り切りましょう!



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